勤続8年で退職金はいくら?中小企業が今できる「備え」とは


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勤続8年で「ありがとう」を伝えられますか?

ある日、長年頑張ってくれた社員が退職することに。
「お疲れさまでした」と手渡したのは数万円の餞別のみ。
──その金額で、8年間の感謝を表現できたでしょうか?

中小企業にとって退職金は悩ましい問題ですが、準備の仕方を工夫すれば、負担を抑えながら制度を整えることができます

この記事では、勤続8年時点の退職金の目安や中小企業でも無理なく備える方法について、社会保険労務士の視点で解説します。


勤続8年、中小企業の退職金平均はいくら?

全国調査や実務データから見ると、制度が整っている企業での退職金相場は以下の通りです。

■ 勤続年数別・中小企業退職金相場(大卒・一般職)

勤続年数平均退職金額
5年約 50~80万円
8年約 100~150万円
10年約 150~200万円

※出典:東京都産業労働局、社労士法人による実務事例平均より編集(2024年時点)

→ 勤続8年の退職金平均額は、100万円前後が目安です。
ただし、制度がなければ“0円”の企業も多く存在します。


制度がないとどうなる?~よくある誤解と実態

誤解①:「退職金は会社が自由に決められる」

→ 正解:就業規則や労使協定がないと恣意的な支給はトラブルのもと。公平性・一貫性が求められます。

誤解②:「8年程度なら少額で十分」

→ 正解:中堅社員として会社を支えた人材への対価が薄いと、会社への信頼を失うことにつながりかねません。

誤解③:「まだ規模が小さいから退職金制度はいらない」

→ 正解:小規模企業こそ、人材定着や採用力の強化のために制度整備が効果的です。


中小企業でもできる退職金制度:中退共の活用

「退職金制度は作りたいけど、計算や支払の管理が面倒…」
そんな企業に最も導入しやすいのが**中小企業退職金共済制度(中退共)**です。

■ 中退共とは?

項目内容
加入対象従業員を雇用する中小企業
掛金額月額5,000円~30,000円(500円単位)
支払方法企業が納付、中退共が従業員に直接支給
特徴国の制度/掛金助成あり/事務負担が少ない

中退共での退職金額(8年加入例)

月額掛金積立総額(8年)退職金見込み額
10,000円約96万円約100~110万円
15,000円約144万円約150~160万円

※利息や制度加算等により若干前後します

中退共なら、月1万円の掛金で約100万円の退職金を準備可能です。


退職金制度は“贅沢品”ではない

退職金制度は経営者の“気持ち”であり、従業員への信頼の証です。

とくに勤続5~10年の社員は、会社の中核を担う存在。
この層が「評価されていない」と感じてしまえば、会社の基盤が揺らぐことになりかねません。


導入は社労士に相談するのが安心

退職金制度は「整備すれば終わり」ではなく、「定期的な見直しと説明」が求められます。

当法人では、

  • 退職金制度の設計
  • 中退共の導入支援
  • 就業規則との整合性チェック
    など、トータルでの制度導入サポートを行っています。

「退職金を出したいけど不安…」という経営者の方へ

  • 自社の退職金相場を知りたい
  • 中退共の導入手続きを手伝ってほしい
  • 既存制度の見直しをしたい

こうしたご相談もすべてお任せください。
小さな会社だからこそ、“感謝”の形が伝わる制度をつくりましょう。

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